「おうち療育」を学ぶセミナー開催しました。

障害児者の保護者が集まるオンライン・コミュニティ「チーム☆チャレンジ」の内木です。

2023年7月28日に、発達科学コミュニケーション  マスタートレーナーの今川ホルンさんをお招きして、「ことばが苦手な自閉っ子の会話力がどんどん伸びる♪おうち療育セミナー」を開催しました。

「子どもの発話」は親としてとても大きな悩みですよね。

なので、親がどのような声掛けを家ですれば、子どもの脳が刺激されて発語に繋がるのか、その具体的な方法を教えていただきました。

まずは脳の構造を理解する

脳の構造として、親はまずこの順番を知っておくことが大事だそうです。

①いい行動ができるようになる

②発話が出る

なので、いきなり発話を増やそう!とするのではなく、まずは親の指示を理解し、正しい行動がとれるようになる事が先。

それができるようになってくる事で、発話にも繋がるのだそうです。

親が指示を出すときのおうち療育

「テレビから離れて見てね」

「YouTubeおしまいにしようね」

「ご飯食べよう」

「お風呂に入ろう」

など、親は1日何度も子どもに指示を出します。

子どもが指示を理解し行動できるかどうかは、親の伝え方次第。

なので、指示を出すときはこの3つのSを意識しましょう。

1)笑顔(Smile)

自閉症の子は視覚優位な子が多いです。つまり、「親がどのような表情で言っているか」で、伝わり度合いが変わってきます。

多くの人の顔は、真顔だと怒っているように見えます。しかも、(子どもは身長が低いので親を下から見上げる訳ですが、)下から見た時の顔はより怒っているように見えるのです。

すると、子どもは恐怖心を抱いてしまい、フリーズしてしまいます。

なので、口角を上げて目尻を下げて、笑顔で指示を出しましょう(^ ^)

2)10秒待つ(slow)

特に知的障害のある子は、「●●しようね」と言われてからその指示がジワジワと脳に伝わるまでに、大人が思っている以上に時間がかかります。

それなのに矢継ぎ早に「●●しようね」「●●してって言ったでしょ!」と言ってしまうと、情報を処理できずにパニックを起こさせてしまう事も。

なので、1度指示を出したら10秒待ちましょう。

「ごはん食べよう(笑顔)」

1,2,3,4,5,6,7,8,9,10秒…

それでも行動に移さなかったら、もう1度同じトーンで指示を出し、もう10秒数えます。

「ごはん食べよう(笑顔)」

1,2,3,4,5,6,7,8,9,10秒…

このように、親が子どもの脳の処理速度を理解してあげるのが大切との事。

自分のペースではなく、子どもの脳のペースにあわせるのです!

3)やさしく(sweet)

特に聴覚過敏を持っている子にとって、大きな声は怒っているように聞こえます。

例えば1階から2階にいる子どもに指示を出す場合、必然的に声は大きくなりますよね。

そうすると、子どもは「怒られた」と感じ、フリーズしてしまいます。脳が正常に働かなくなってしまうのです。

なので、遠くにいる場合は近くまで行き、それからやさしく(穏やかに)指示を出すようにしましょう。

指示を出す時に意識する3つのS

 

1)笑顔(smile)

2)10秒待つ(slow)

3)やさしく(sweet)

親が変われば子どもも変わる!

その成功例や具体例をたくさん学べたセミナーでした。

今川さんは、90分無料の個別対応をやられています。

ご興味ある方はこちらのホームページからお申込みください。

 

新刊のご紹介

ちなみに、今日教えていただいた内容や「NGな声かけ例」などは、非常識なおうち発達支援からも学べます。

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