障害児者の親が集まるオンライン・コミュニティ「チーム☆チャレンジ」の内木です。
2023年3月17日に、「就職率100%の支援学校」に関するzoom セミナーを開催しました。
私が把握しているだけでも、東京都内には就職率100%を目指している支援学校が10校あるのですが、その実態って謎ですよね。。。
何よりも気になるのが入学試験!
ですので、私の知人で、お子さんが数年前に都立青峰学園をご卒業された原さんに、就職率100%を目指している支援学校について、セミナーで根掘り葉掘り伺いました。
就職率100%の特別支援学校とは(東京都の場合)
【就業技術科】
- 都立永福学園(杉並区)
- 都立青峰学園(青梅市)
- 都立南大沢学園(八王子市)
- 都立志村学園(板橋区)
- 都立水元小合学園(葛飾区)
【職能開発科】
- 都立足立特別支援学校(足立区)
- 都立港特別支援学校(港区)
- 都立江東特別支援学校(江東区)
- 都立東久留米特別支援学校(東久留米市)
- 都立青鳥特別支援学校(世田谷区)
就業技術科と職能開発科のちがい
【共通点】
- 就職率100%を目指している。
- 受験がある。(一般的な支援学校はない。)
- 適性検査は同じ。
- 1人通学が基本。
- ハローワークの職業紹介を学校が業務を担っているので、普通科も含め、職業紹介も行っている。
- 国語、数学、英語も学ぶ。
【相違点】
・就業技術科:規模が大きい(60名~100名)、コースや部活が豊富、自分で判断して職務を遂行 など
・職能開発科:募集人数は20~40名、コースは主に2種類、職能開発科とは別に普通科もある、任された職務を遂行 など
受験について
- 調査書
- 適性検査I :筆記&実技(作業)による検査(60分)
- 適性検査Ⅱ:作文による検査(40分)
- 面接:「クラブ活動なにやりたい?」など。
青峰学園(原さんの息子さんが通われていた学校)について
● 設置コース:
①食品コース
②エコロジーサービスコース
③ロジスティクスコース
④福祉コース
● 令和3年度卒業生就職率:96.6%(A型やB型は含みません。)
● 令和4年度入学者募集人員(参考):60名
● 令和4年度入学者出願倍率:1.47倍
● 部活動(令和4年度時点):バスケットボール、陸上、ダンス、サッカー、バドミントン、卓球、パソコン、美術、家庭科、伝統・軽音楽、鉄道研究
● 学校の特色:職業に関する教科(コース)では働くためのマナーや基礎体力を磨き、働く力や態度(責任感、柔軟に対応する力、リーダーとしてメンバーをとめる力など)を身に付けます。各種資格は学校で受検できます(英検、漢検、電卓検定、各種情報処理検定、普通救命講習など)。部活動も盛んで、都の代表として全国大会や世界大会に参加した卒業生もいます。
原さんの息子さんの現在
【埼玉県内で勤務】
- 特例子会社の障害者枠
- 現在入社5年目
- 生の鶏肉をパックするお仕事
- 親との面談が毎年ある
- 知識のある人が担当につく
- 賞などもあるのでモチベーションに繋がる
- 給与は埼玉県の最低賃金×時間なので、多い時で月に15万~16万(+障害者年金)。
息子さんの同級生は、老人ホームの清掃や一般企業のカフェに就職した方も多いそうです。
以上が、就職率100%を目指している支援学校を学ぶセミナーでした。
今回は都内の学校をピックアップしましたが、都道府県によって違いがあるようですので、気になる方はお住まいの都道府県の教育委員会のホームページをのぞいてみてはいかがでしょうか?